本日30日よりレギュラーガソリンの価格が改定された。
この変更により、マレーシア国民と外国人の間でガソリン価格が区別されることになった。
外国人にとっては値上げ、マレーシア人には補助が適用されて値下げとなる。
レギュラーガソリンのRON95の価格は1リットル当たり2.05RM。
これが以下のように変更された。
・外国人: 2.60RM
・マレーシア人:1.99RM
従来、RON95の補助価格が国民・非国民を問わず広く適用されてきた。
しかし今回新たに導入された 制度では、マレーシア国民と外国人を差別化する政策となっている。
マレーシアに住む外国人もマレーシア国民と同じような税制の下で同じく税金を支払っている。
観光サービスなどでその地で税金を払わない外国人観光客を差別化する価格を導入するのは分からないでもない。観光地での入場価格を差別化する動きは日本でもある。
しかしガソリンは通常その地に住む人々が購入するものである。
マレーシアで生きていく上で必須の車に必要なガソリンに差別価格を導入するのは如何なものだろうか?
調べてみると、エジプトやバングラデシュなどで電車やバスでの外国人用の特別車両や外国人料金が設定されるケースはあるようだ。あくまで発展途上国の一部エリアの話だ。
しかしガソリンで導入されるケースは世界的にレアらしい。
まあそれでもマレーシアでのガソリン価格が安価と言えばそれまでだが、腑に落ちない制度変更である。