更にここまで下がってきたか。
米国SP500の値下げは止まらず、昨晩も-5.97%の落ち込みを見せた。
米国の相互関税に対して、中国は対抗措置を早速発表した。カナダも米国との関係は終わったとして、米国からの自動車輸入に25%の報復関税を課すことを決めた。
フランスも物事がはっきりするまで米国投資を凍結すべきとの見解を表明した。
そして今回の相互関税の大きな点はアジアへの影響も大きい点だ。アジア各国に課される相互関税は以下の通り。
カンボジア 49%
ベトナム 46%
タイ 36%
インドネシア 32%
マレーシア 24%
フィリピン 17%
中国からの迂回輸入先となっていたため、米国はこれらの国々にも大きな関税を課した。
これらは日本企業の中国プラスワンとしての投資先となっていた。東南アジアから米国輸出をサプライチェーンとして組み込んでいた日本企業は見直しを迫られる。
外資系企業ばかりではない。当然、アップルといった米国企業もアジアを組み込んだサプライチェーンを築いている。案の定、アップルの株価のダダ下がり。
FRBは今後、インフレの再燃に加えて、景気悪化(失業率の増加)を同時に考慮した上での舵取りが必要になった。利下げの余地は残しているものの、今年は年2回と織り込まれている利下げ回数を増やすのか注目されたい。
トランプは利下げを要求したらしいが、ここで下げるとインフレは高い確率で高止まりすると思っている。今後の経済指標をみた上で判断することになるだろう。
米国株については恐怖指数をはじめ、マーケットにかなり悲観的な数字が顕著に出てきた。絶好の買い場は皆が恐れおののいている時にヒタヒタとやって来る。
リスク資産に投資しているのだから、一時的なロスは仕方ない。これを取り戻して余りあるほどの利益が出る日が来ることを夢見よう。
資金にまだ多少の余裕があるなら損切りは必要ない。米国株投資家の皆さん、歯を食いしばっていきましょう。